石野 篤史(FARM YARD いしの)

農園名  FARM YARD いしの
生産者名 石野 篤史
就農した年  2007年
栽培品目  トマト
ウェブサイト FARM YARD いしの

なぜ農業を仕事にしたのか?

そもそも農家になるつもりはなかった。

いすみ市出身で、高校まで過ごしたあとに都内の飲食店でサービスの仕事についた。

仕事は、充実していたが、地元いすみで過ごしたいという思いもあり、飲食店を開こうと思いUターンした。しかし、自分が料理を作れるわけではないことに気づき断念した。ただ、飲食店で働いている当時から、良い食材を欲しがる料理人が多いことは知っていた。

トマトは、長年の人気の作物であり、飲食店でも最も必要となる野菜だ。

たまたま、いまの樹皮を用いた栽培方法に出会った。はじめはこのシステムを売ることを仕事にしたいと考えた。

ただ、農業の経験はないため、このシステムを導入している長野や山梨に研修にでかけた。学ぶうちに農業の魅力に惹かれていき、自分でやることを考えるようになった。

しかし、地域はもちろん家族からの猛反対を受けた。なぜ、農業をやるのか?そしてなぜ施設栽培のトマトなのか?近隣にトマト農家もいない、ましては素人である。そして投資額も大きい。

家族を数年かけて説得した。いまの設備を導入したのが10年前だ。山形や長野の冷涼地で学んだが、いすみ市の気候とは違っていて想定外のことが多く起こった。生育はもちろん病害虫などは違っていた。一宮などの近隣農家を訪ねて、トマト栽培の技術を高めていった。

今の営農スタイル

主に、夫婦二人で作業をしている。

他には近所のアルバイトのおじさんを雇っている。人に任せたい気持ちもあるが、収穫などとても気を使うことが多い商材なのと、面積も広くないのでいまのところなりたっている。ここ数年は、生産も販売も安定している。

トマトは、主に大玉桃太郎トマトを小さく育てている。

フルーツトマトは、時代の波もあり高単価で取引されている。得意先は、都内の飲食チェーンが中心である。他に数件の飲食店とごじゃ箱(地域の農産物直売所)に販売している。

いまのところ施設を拡大する予定はないので、収穫量の上限が見えている。よって売上単価をあげることでしか収入の向上につながらない。A品以外にでてくる、B品や加工用いても好条件の取引ができるようにしたい。

農業をやって良かったと思うこと

自分たちらしい生活ができている。やったことが形になること。

休みがないなど大変なことはあるが、取引先との関係が良好でもあるし、トマトを評価してくれるところがあるのはありがたい。トマト栽培1年目に、ようやくできたトマトを持って100件以上の飲食店に出向いた。30軒ほど取引を始めてくれたが、1年後には数社になった。その1社がいまでも続く信頼する得意先だ。

年に何度もお店の人が訪れるし、自分も店舗に呼ばれることがある。毎日のように生育の様子を伝えており、農業の良き理解者として関わってくれている。

いすみ市で新規就農を志す方へのメッセージ

飲食店からはトマト以外の農産物も案内して欲しいと頼まれることがある。都内から近いので、工夫によっては販路がひらけてくる。

いすみ市行政が料理人たちのネットワークをつくり、いすみ市全体の食材提供を進めているので、心強い土地だ。

<2018年2月取材>

いすみ市では、移住し農業にチャレンジしたい人を応援しています。詳しくはこちらのページをご覧ください。